前の記事にもありますが、先日7/1の東京公演をもって、第199回定期演奏会が終わりました。聴きにいらしてくださった方々に心より感謝いたします。
ところで、アンケートにちらほら、「ナブッコ序曲」で使われていた、変なトロンボーンみたいの何?という質問が寄せられていたので、ご紹介します。
あれはCimbasso(チンバッソ)と呼ばれるイタリアの楽器です。
ベルディなどイタリアの作曲家がよく金管楽器の最低音を担当する楽器として使用しています。ほとんどが、f管(普段使うチューバより4度高い調整)です。
細かいことは、w◯ki等で調べていただくことにして、私からは実際に吹いてみた感想等々をお伝えします。
音色はトロンボーンにとても近く完全なる直管楽器です(実際にコントラバストロンボーンの代替として使われることもあるとか、)。そして、音程を取るのはメチャ難しいですw
ピストン楽器ですが、それだけで音程を取るのは大変ということで、トランペットのようにトリガーが付いています。
慣れない操作に悪戦苦闘でしたが、ご好評の声もいただき練習した甲斐がありました。
ついでに、ナブッコという曲についてですが、ごくごく単純な要旨は「望郷」という言葉で表せると私は考えています。ヴェルディは作曲当時失意のうちにありました。しかし、執念とも言える意思で書き上げたこの曲。そんな彼の思いが、序曲中盤にも登場する、「行け、我が思いよ、黄金の翼に乗って」をイタリア第二の国家と呼ばしめたのかもしれません。
「国民楽派」というには早い時代の人物ですが、いつの時代も自分の愛する国に思いを馳せた作品はなぜか他国の人の心まで魅了するものですね。
聞いていて楽しかったという感想をいただきましたが吹いていても楽しかったです。
P.S.
「ついでに〜」あたりから感づいている方もおられるとは思いますが、今回の記事、
演奏会前に書く予定だったんですが、、、笑
今回の担当 S