今回はTubaを持って移動するときのお話です。
Tubaの特徴としてよく言われるのが「大きい、重い」で、重さのほうは慣れればまったく問題にならないのですが、如何ともしがたいのはその大きさです。Tubaはどうやっても折り畳めないので、楽器を持って移動するときには幾分の苦労を伴います。
オケの公式の練習の際は、2tトラックに積んで運ぶ(そのトラックも結局は自分たちで運転するわけですが……)ので大丈夫なのですが、それ以外の際、例えば学外でアンサンブルの合わせがあるとか、楽器をメンテナンスのために楽器店まで持って行くとか、そういうときに楽器とともにどうやって移動するかは我々にとってなかなか頭の痛い問題です。
近場なら、ソフトケースに入れたTubaを背負って自転車で移動します。これをやると肩が凝ります。しかし頻繁にタクシーを利用するわけにもいかないので……。
それ以上に楽器本体や周囲に気を遣わなくてはいけないのは公共交通機関を利用する時です。京都市バスに乗るときは混雑する時間帯や便を避ける必要があります。観光客で終日混んでいる時季はバスでの移動は諦めざるを得ません。鉄道を利用するときも、利用者の多い優等列車(私鉄の特急やJRの快速)を避けて各停に乗ったり、比較的スペースに余裕がある編成の最後尾に陣取ったり。関西の鉄道の特徴としてよく言われるクロスシート車輛も、普段利用する分には快適ですが、Tubaとともに利用するとなると、やはり通路が広いロングシート車輛のほうがよいです。私鉄はクロスシート車輛でも車端部にロングシートがあるのですが、関西圏のJRのクロスシート車輛(221系・223系・225系)はオールクロスシートなので乗務員室の近辺に乗ることになります。いずれにしても、楽器本体に疵がつかないようにするのはもちろんのこと、周囲の利用者に迷惑をかけないようにしなければなりません。まあ、うちのパートには、北海道演奏旅行網走公演から寝台列車などを利用して、楽器とともに京都まで帰ってきたつわものもおりますので、それに比べたら関西内での移動はかわいいものかもしれません。
Tuba自体はオケの中ではさほど目立たない楽器ですが、Tubaを持って公共交通機関で移動する姿はかなり目立つもので、「それ何入ってるんですか?」「重いでしょう!大変やね」などと話しかけられることもしばしばあります。公共交通機関での移動は、Tubaという楽器の宣伝を兼ねていると言えなくはないでしょう(?)。
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ハードケースで移動 |
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ソフトケースでロングシート車輛に乗る(南海電車) |
今回の担当者 H
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