2015年5月8日金曜日

テューバかチューバか、それが問題だ

こんにちは。

我々の吹いている楽器ですが、かな表記しようとすると厄介な問題が生じます。

テューバ?それともチューバ?

結論を言ってしまうと、どちらでもよいわけで、大多数の方にとっては取るに足らない話でしょうが、楽器名を書く機会が多い我々にとってはそう簡単にはいきません。

「チューバ」という表記が一般的かと思いますが、「テューバ」という表記にこだわる人もいます。「テューバ」のほうが英語での発音 /t(j)úːbə|tjúː‐/ (左が米国の発音、右が英国の発音)に近いので公式的なイメージがありますが、発音しにくいのが缺点です。国語辞典などの辞書類には「チューバ」を見出しに掲げていることが多い気がします。
私は「テューバ」と書いて「チューバ」と読むことが多いですが、一定しているわけではありません。当ブログのほかの記事を見ていただくと、表記が混在していることがわかると思います。

この問題を一挙に解決する方法が、アルファベットで「Tuba」と表記することです。「Tuba」と書いてしまえば、かな表記など気にする必要はありません。そういうわけで、当ブログのタイトルもその表記を採用しています。

「Tuba」と表記するもう一つの利点は、世界中の大勢の人に、最低音金管楽器を表しているとわかってもらえることです。参考に諸言語でTubaをどう表記するかを挙げます。

英:tuba
ドイツ:Tuba
イタリア:tuba
フランス:tuba
スペイン:tuba
ポルトガル:tuba
オランダ:tuba
デンマーク:tuba
フィンランド:tuuba
ノルウェー:tuba
ギリシャ:Τούμπα
ロシア:туба
アラビア:توبا
タガログ:pakakak
エスペラント:tubjo
中国:大號(大号)

格変化や単数形・複数形の別はよく知りません。まあ違うものもあるにはあるのですが(笑)、Tubaが広く通用する表記であることはご理解いただけると思います。ほかの金管楽器の、horn、corno、trompa とか、trumpet、Trompete、tromba とか、trombone、Posaune のような言語による違いは、Tubaでは発生しません。これは楽器の歴史の長さを反映しているわけですが、それはまたいずれ。


今回の担当者 H


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