京大オケ第198回定期演奏会まであと約2週間となりました。今回の定期演奏会で演奏するラフマニノフ作曲「交響曲第2番」曲について、Tubaの視点から書いてみようと思います。
この曲のテューバの特徴は、全体的に音域が低めで、長い音符が多いということです。すべての音がバス記号の五線譜の半分より下に収まり、その中でも加線のついた音が多いです。只管ベースに徹します。この曲でベースを担っているのは主にコントラバス、テューバ、加えてバス・クラリネットで、他の曲ではともによくベースを担当するファゴットやバス・トロンボーンは、この曲では別の役割を果たしています。
テューバは、コントラバスの補強、ベースの増強が基本的な役割です。テューバ(とトロンボーン)は、トゥッティでも基本的に他パートより1、2段階落としたダイナミクスが指定されている(例えば、他パートがff でもトロチューはf やmf である、など)ので、楽器をよく響かせつつオケのサウンドによくブレンドする音が必要です。
この曲では、ベースで同じ音を伸ばしている中、他の声部の音が変わって和声が変化していく場面がたくさんあります。つまり根音を吹いていることが少ないというわけで、このあたりに、ラフマニノフらしい響きの一因があるのかもしれません。和声の転回形にピアニストらしさを感じます。
自分が音を伸ばしている間に和声が変わっていくのは、吹いていても愉しいものです。支えてるという実感が味わえる瞬間でもあります。低音はやみつきになりますよ。
ラフマニノフの交響曲といえば、第2番が有名ですが、第1番、第3番もよい曲だと思います。演奏される機会は多くないですが、ことらもぜひ聴いてみてください。
そういえば今年2016年で京大オケは100周年を迎えます。忙しい一年になりそうです。
今回の担当者 H
この曲のテューバの特徴は、全体的に音域が低めで、長い音符が多いということです。すべての音がバス記号の五線譜の半分より下に収まり、その中でも加線のついた音が多いです。只管ベースに徹します。この曲でベースを担っているのは主にコントラバス、テューバ、加えてバス・クラリネットで、他の曲ではともによくベースを担当するファゴットやバス・トロンボーンは、この曲では別の役割を果たしています。
テューバは、コントラバスの補強、ベースの増強が基本的な役割です。テューバ(とトロンボーン)は、トゥッティでも基本的に他パートより1、2段階落としたダイナミクスが指定されている(例えば、他パートがff でもトロチューはf やmf である、など)ので、楽器をよく響かせつつオケのサウンドによくブレンドする音が必要です。
この曲では、ベースで同じ音を伸ばしている中、他の声部の音が変わって和声が変化していく場面がたくさんあります。つまり根音を吹いていることが少ないというわけで、このあたりに、ラフマニノフらしい響きの一因があるのかもしれません。和声の転回形にピアニストらしさを感じます。
自分が音を伸ばしている間に和声が変わっていくのは、吹いていても愉しいものです。支えてるという実感が味わえる瞬間でもあります。低音はやみつきになりますよ。
ラフマニノフの交響曲といえば、第2番が有名ですが、第1番、第3番もよい曲だと思います。演奏される機会は多くないですが、ことらもぜひ聴いてみてください。
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交響曲第2番第4楽章の一部(上から13段目がTrombone III e Tuba) |
そういえば今年2016年で京大オケは100周年を迎えます。忙しい一年になりそうです。
今回の担当者 H
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