京都大学交響楽団第197回定期演奏会は、6月16日に西宮公演、18日に京都公演をむかえ、両公演とも無事に終了いたしました。ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました。楽しんでいただけたでしょうか。
演奏した3曲とも、団員の熱意や練習の成果がよく表れたものになったと思います。これまで何度か京大オケの本番に出演していつも感じてきたことですが、来箱やゲネプロでの演奏より本番での演奏が一番うまくいっている気がします。本番に強い人が多いのでしょうか。
今回、弦楽器は対抗配置を採用し、Tubaはコントラバスに合わせて下手配置となりました。特に京都公演ではステージをすり鉢状にセッティングし(下写真参照)、Tubaの(奏者から見て)すぐ右にコントラバス、後ろの段にもコントラバスという配置になりました。このすり鉢状セッティングの効果は大きく、ゲネプロ中に客席で聴きましたが、普段と同じホールとは思えない響きがしました。客演指揮者の篠﨑先生によると、京都コンサートホール大ホールは、もともとすり鉢状セッティングで使うことを想定して設計されているとのことです。
蛇足ですが、プログラムにアホなパート紹介を書いて、しかもこっそりと当ブログの宣伝をしてしまったので、それについてもここで言及(辯解)しておかねばなりません(笑)。以下プログラムp.21より引用。
Tubaは四千餘年の歷史を有する樂器である。『漢書』の撰者として名高き、後漢の歷史家班固(32‐92)が撰集した『白虎通德論』に次の記述がある。
夏、殷、周者,有天下之大號也。(夏・殷・周は、天下の大號を有するなり。)(卷一)
按ずるに「大號」とはTubaである。四千餘年前の古代中國にTubaが存在し、夏・殷・周の三王朝はTubaを有してゐたことが此の記述によつて知られる。そして、三代の王朝は「天下之大號」、卽ち天下にその響きを轟かす偉大なるTubaを以て天下を治めたのである。詳細な論攷は拙稿http://kusotuba.blogspot.jp/ を參看されたい。
(それでもTubaは存在する)
引用終わり。すみません適当に書きました。ネタが思いつかなかったので中国語でTubaを「大号(大號)」ということを利用しました。『白虎通徳論』に上記の記述は実在しますが、もちろんこの「大號」はTubaのことではありません。Tubaは19世紀に誕生した楽器なので……。
事実と異なる情報を記載したことをお詫びいたします(笑)。それでもTubaは存在します。
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西宮公演ゲネプロ |
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京都公演ゲネプロ |
今回の担当者 H
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