2015年6月22日月曜日

引っ越しました

こんにちは。当ブログは引っ越しました。


……ではなく、京大オケの練習場の引っ越しが6月21日に行われました。これまで、京大オケの練習スペースは、吉田南構内の「新練習場」と西部構内の「プレハブ」に分かれていましたが、これを機に新「学生集会所」に統合されました(ただし「新練習場」は当分存続します)。

今、京大オケは束の間のオフ期間ですが、団員ほぼ総出で引っ越し作業を行いました。楽器はもちろんのこと、平台、棚、楽譜もほとんどすべて移動させる必要があるのでかなりの大仕事です。我がパート員は全員参加し、その腕力を発揮していました。私はというと、楽器などを積んだ2tトラックを運転して新練習場やプレハブと新集会所の間を何往復もするという作業に徹しました。疲れました。10時過ぎに開始した作業も18時頃には一段落し、無事に(?)引っ越しが完了しました。

これから学生集会所で京大オケの新たな歴史が作られていくことでしょう。

新学生集会所
新学生集会所
 
プレハブ
西部構内・プレハブ
 
新練
吉田南構内・新練習場(2階)
 
楽器搬入中
楽器搬入中

内装
練習場内装

今回の担当者 H

2015年6月19日金曜日

第197回定期演奏会終了

こんにちは。

京都大学交響楽団第197回定期演奏会は、6月16日に西宮公演、18日に京都公演をむかえ、両公演とも無事に終了いたしました。ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました。楽しんでいただけたでしょうか。

演奏した3曲とも、団員の熱意や練習の成果がよく表れたものになったと思います。これまで何度か京大オケの本番に出演していつも感じてきたことですが、来箱やゲネプロでの演奏より本番での演奏が一番うまくいっている気がします。本番に強い人が多いのでしょうか。

今回、弦楽器は対抗配置を採用し、Tubaはコントラバスに合わせて下手配置となりました。特に京都公演ではステージをすり鉢状にセッティングし(下写真参照)、Tubaの(奏者から見て)すぐ右にコントラバス、後ろの段にもコントラバスという配置になりました。このすり鉢状セッティングの効果は大きく、ゲネプロ中に客席で聴きましたが、普段と同じホールとは思えない響きがしました。客演指揮者の篠﨑先生によると、京都コンサートホール大ホールは、もともとすり鉢状セッティングで使うことを想定して設計されているとのことです。

蛇足ですが、プログラムにアホなパート紹介を書いて、しかもこっそりと当ブログの宣伝をしてしまったので、それについてもここで言及(辯解)しておかねばなりません(笑)。以下プログラムp.21より引用。


Tubaは四千餘年の歷史を有する樂器である。『漢書』の撰者として名高き、後漢の歷史家班固(3292)が撰集した『白虎德論』にの記がある。

 夏、殷、周者,有天下之大號也。(夏・殷・周は、天下の大號を有するなり。)(卷一)

按ずるに「大號」とはTubaである。四千餘年前の古代中國にTubaが存在し、夏・殷・周の三王朝はTubaを有してゐたことが此の記によつて知られる。そして、三代の王朝は「天下之大號」、ち天下にその響きを轟かす偉大なるTubaを以て天下を治めたのである。詳細な論攷は拙稿http://kusotuba.blogspot.jp/ を參看されたい。

(それでもTubaは存在する)


引用終わり。すみません適当に書きました。ネタが思いつかなかったので中国語でTubaを「大号(大號)」ということを利用しました。『白虎通徳論』に上記の記述は実在しますが、もちろんこの「大號」はTubaのことではありません。Tubaは19世紀に誕生した楽器なので……。
事実と異なる情報を記載したことをお詫びいたします(笑)。それでもTubaは存在します。

西宮公演ゲネプロ

京都公演ゲネプロ

今回の担当者 H

2015年6月15日月曜日

直前来箱

こんばんは。

6月13日~15日の3日間、来箱が行われました。期の練習もいよいよ大詰めです。今回はいずれも京都市外のホール、特に14日は滋賀県のホールを使用したので、会場への移動がなかなか大変でした。来箱では各曲とも時間をかけて練習し、一日毎に演奏が変わっていきました。あとは本番を迎えるばかりです。

明日6月16日、兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホールにて、京都大学交響楽団第197回定期演奏会西宮公演を開催します。当日券も発売されます。ぜひお越しください。

直前来箱1日目
直前来箱1日目

直前来箱2日目
直前来箱2日目

今回の担当者 H

2015年6月12日金曜日

197期最終総練

こんにちは。

昨日6月11日に197期の最終総練が行われました。もう本番も間近という感じです。
定期演奏会後、6月下旬から練習場が移転することが決まっているので、現在の練習場(「新練習場」と呼んでいます)で行われる総練としても、今回が最後でした。長い間お世話になった新練習場ともお別れかと思うと感慨深いものがありました。
明日からは3日連続で来箱、本番に向けた最後の仕上げです。

新練習場
新練習場にて最終総練

今回の担当者 H

2015年6月10日水曜日

演奏会告知

こんにちは。

いよいよ来週に迫った京大オケ演奏会について再度お知らせします。西宮公演では当日券も販売します。

【京都大学交響楽団第197回定期演奏会】

○客演指揮:篠﨑靖男

○曲目:
・N.リムスキー=コルサコフ
歌劇『皇帝の花嫁』序曲
・F.シューベルト
交響曲第7(8)番 ロ短調 「未完成」
・S.プロコフィエフ
交響曲第5番 変ロ長調

○日程・会場:
・西宮公演
2015年6月16日(火)
兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール

・京都公演
2015年6月18日(木)
京都コンサートホール 大ホール

両公演とも 開場18:00 開演19:00

○チケット価格
S席 1,500円(京都公演は完売。西宮公演は残席わずか)
A席 1,000円
(S席・A席ともに全席事前座席指定)

京都公演助成 公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団


ご来場お待ちしています。

今回の担当者 H

2015年6月8日月曜日

プロコフィエフ「交響曲第5番」

こんにちは。
京大オケ第197回定期演奏会の本番まであと約1週間となりました。今回は、定期演奏会で取り上げるプロコフィエフ「交響曲第5番」について、Tubaの視点から書きます。

プロコフィエフは、作品中でTubaを多用することで知られています(少なくともTuba奏者の間では)。
「交響曲第5番」もTubaの出番がたくさんあります。パート譜は実に17ページ!余裕をもって書かれているということもありますが、これはマーラーの交響曲のTubaパート譜に匹敵するページ数です。マーラーのほうは曲が長いのでページ数が多いのは当然と言えば当然ですが、プロコフィエフの交響曲は40分程度でこれほどのページ数があり、驚異的ですらあります。ちなみに最近京大オケで取り上げたブラームス「交響曲第2番」は3ページ、シベリウス「交響曲第2番」は6ページでした。ともに曲の長さ自体はプロコフィエフ「交響曲第5番」と大差ありません。楽譜の書かれ方は一様ではないのでページ数だけでは単純には比較できませんが、プロコフィエフ「交響曲第5番」のTubaパートの譜面量がいかに多いかはわかっていただけるでしょう。

この「交響曲第5番」ですが、我々オケのTuba吹きにとっては貴重な「Tubaに主旋律が書かれている曲」です。オーケストラの曲ではTubaに主旋律が割り当てられることはあまりありません。普段Tubaが担当しているベースラインも、案外メロディックに書かれているので、メロディー(に準ずるもの)を吹く機会は実は少なくないのですが、それはあくまでも主旋律の裏でやっていることで、メインの旋律ではありません。しかし、「交響曲第5番」では主旋律がTubaにもあるのです。しかもたくさんあります(Tubaにしてみればですが)。それを如何に吹くかが難しいところです。

「交響曲第5番」におけるTubaの使われ方の特徴をもう一つあげるならば、「低音域の多用」でしょうか。これはプロコフィエフのほかの作品にも共通することですが、楽譜の五線に収まらない音がたくさん出てきます。かなり楽しいです。ちなみに同じくプロコフィエフの「交響曲第7番」は「交響曲第5番」以上に低音域が多用(もはや偏用か)されていますので、興味のある方は一度楽譜をご覧ください。そんなことに興味のある人はいないと思いますが……。

演奏会本番も間近ですが、さらによい演奏を目指してまいります。

パート譜
Tubaパート譜の一部

17ページ目
驚異の17ページ
 
今回の担当者 H