2016年1月16日土曜日

第198回定期演奏会終了

こんにちは。

京都大学交響楽団第198回定期演奏会が無事終了しました。ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました。お楽しみいただけたでしょうか。

大阪公演ゲネプロ

京都公演ゲネプロ
今回の担当者 H

2016年1月12日火曜日

直前来箱

こんにちは。いよいよ明日が大阪公演、明々後日が京都公演です。

1月10日~12日、3日連続で直前来箱を実施しています。本番に向けた総仕上げです。
本番の演奏にご期待ください。ご来場お待ちしています。

来箱
直前来箱2日目
トラック
トラック
今回の担当者 H

2016年1月9日土曜日

最終パー練後コンパ

こんにちは。本番も間近となりました。

1月7日(木)にTrb.&Tuba最終パー練後コンパを開催しました。「最終パー練を実施した」ではなく「最終パー練後コンパを開催した」というのがポイントです。というのも、我々は普段毎週月曜日にパー練を実施しているのですが、去年12月21日(月)は来箱、12月28日(月)は年末お遊び、今年1月4日(月)は年始の臨時総練、1月11日(月)は来箱のためパー練ができず、そのできなくなってしまった分を各曲ごとに別の日に振り替えて実施し、最終パー練後コンパだけは1月7日(木)最終総練後にまとめてやる、ということになったためです。パー練を1月7日に振り替えた曲はなく、1月8日以降にパー練をやっている曲もあるので、最終パー練後コンパというと不正確なのですが、まあそんなことはいいでしょう。

餃子をみんなで食べて、あとは適当な話で盛り上がったたり、ジョン・ケージの「Solo for Sliding Trombone」やマルコム・アーノルドの「A Grand Grand Overture」の動画を見たりしただけでしたが、まあ、こういった、みんなで何かをする、コミュニケーションをする、というのが演奏の質の向上につながるのかもしれません。

明日からは来箱です。本番に向けて頑張ります。

餃子
餃子
今回の担当者 H

ドヴォルザーク「オセロ」

 初めまして、今回の定期演奏会でオセロ序曲のTubaパートを演奏させていただくSです。直前になりましたがオセロ序曲の曲紹介をしたいとおもいます!
 この曲はインターネット等で”オセロ”etc.と検索して出てくる曲ではないです。。(ヴェルディーのオセロが山ほど出てくるでしょう)要するにマイナーな曲です。オセロ序曲はドヴォルザークが残した序曲三部作「自然と人生と愛」の一曲で、タイトル中での”自然”を指す「自然の中で」、”人生”を指す「謝肉祭」に続き”愛”を表す曲ということになってます。(今回の演奏会のテーマは『愛』なのでまさにうってつけの曲でしょう)
 この”オセロ”という名前はご存知シェイクスピアの戯曲「オセロ」からインスピレーションを受けています。この短い文章中でシェイクスピアの名作のあらましなどを話してもしょうがないので、内容を知らない方はご自身でお確かめください。短いので読みやすいです。
 もうそろそろ曲の内容紹介に入ろうと思ったのですが、曲のはじめから詳しく解説していくのもつまらないので、今回は少し毛色を変えて演奏会にいらしてくださる方に最大限楽しんでいただけるようこの曲の魅力を語りたいと思います!(Tさんからは前者の内容を頼まれていた気もしますが、、)
 
****オセロの内容が含まれてたり含まれてなかったりします。ネタバレを好まない方はオセロを読んで(観て)から続きをお読みください****

 オセロはシェイクスピアの四大悲劇に挙げられることからも分かるように、決してお花畑な恋愛物語ではありません。むしろ、シェイクスピアの鋭い洞察が産んだ、いたって人間味に溢れたドロドロの話です。ですがドヴォルザークは序曲三部作の”愛”として”ロミオとジュリエット”などではなく”オセロ”という題を与えました。なぜなのでしょうか。ここからは私の個人的な考えですが、デズデモーナは自分の命を奪われてなおオセロを心から愛し、オセロはその冷静沈着な思考をして狂気に陥れさせるほどにデズデモーナを愛していました。ここにドヴォルザークは恋愛小説のようにうまくはいかないけれど、三文オペラのように儚く砕けることのない人間の本当の愛を見たのではないでしょうか。
 この曲はのっと日が昇るかのように静寂に始まり、高揚と安静を繰り返しながら徐々に不穏を感じさせ、悲劇的なクライマックスをむかえます。しかし、これをただの悲劇とするのはドヴォルザークの思惑に反しているのように思えます。確かにごく短い間でしたが、オセロとデズデモーナはともに幸福なときを歩み、形は歪んでしまいましたが最後(期)まで二人は互いに愛し合っていました。悲劇は喜劇以上に人間の感情が発露します。この曲でも悲劇的なまでの愛が表現できればと思います。
 今回の曲紹介は、もし当日いらっしゃる方がこれを読んだら、演奏に最大限は入り込んでいただけるように心がけて作成したつもりです。分かりにくい箇所も多かったかと思いますがご了承ください。。
 それでは演奏会当日、京大オケ流”究極の愛の戯曲”をお楽しみください。
          今回の担当S
               

2016年1月1日金曜日

ラフマニノフ「交響曲第2番」

あけましておめでとうございます。

京大オケ第198回定期演奏会まであと約2週間となりました。今回の定期演奏会で演奏するラフマニノフ作曲「交響曲第2番」曲について、Tubaの視点から書いてみようと思います。

この曲のテューバの特徴は、全体的に音域が低めで、長い音符が多いということです。すべての音がバス記号の五線譜の半分より下に収まり、その中でも加線のついた音が多いです。只管ベースに徹します。この曲でベースを担っているのは主にコントラバス、テューバ、加えてバス・クラリネットで、他の曲ではともによくベースを担当するファゴットやバス・トロンボーンは、この曲では別の役割を果たしています。
テューバは、コントラバスの補強、ベースの増強が基本的な役割です。テューバ(とトロンボーン)は、トゥッティでも基本的に他パートより1、2段階落としたダイナミクスが指定されている(例えば、他パートがff でもトロチューはmf である、など)ので、楽器をよく響かせつつオケのサウンドによくブレンドする音が必要です。
この曲では、ベースで同じ音を伸ばしている中、他の声部の音が変わって和声が変化していく場面がたくさんあります。つまり根音を吹いていることが少ないというわけで、このあたりに、ラフマニノフらしい響きの一因があるのかもしれません。和声の転回形にピアニストらしさを感じます。
自分が音を伸ばしている間に和声が変わっていくのは、吹いていても愉しいものです。支えてるという実感が味わえる瞬間でもあります。低音はやみつきになりますよ。

ラフマニノフの交響曲といえば、第2番が有名ですが、第1番、第3番もよい曲だと思います。演奏される機会は多くないですが、ことらもぜひ聴いてみてください。
ラフマニノフ交響曲第2番
交響曲第2番第4楽章の一部(上から13段目がTrombone III e Tuba)

そういえば今年2016年で京大オケは100周年を迎えます。忙しい一年になりそうです。

今回の担当者 H